夏になるとなにかしらで聞くんですが『夏祭り』って歌が好きです。
　初恋のドキドキ感と、あの頃は二度と戻ってこないんだなぁ…って切なさが詰まってて、本当に物語がある歌で大好きなんですが。

　で、カイジとかがこの歌を聞くと『若いヤツのみんながみんな、そんな青春送ってるわけねーだろうがよ』とかちょっとプンスカしつつ、やっぱうらやましかったりして
『待てっ！オレだってまだ若いだろっ！それなりに可愛い女の子と、そんなに青臭くないけど、そういうことがあったっていいはずだろっ!?…それがどうしてこんなオヤジと……』
で、遠藤が憎たらしいやら腹立たしいやら、でも日常的なちょっとしたアクシデントに対する遠藤のリアクションが年甲斐もなく可愛かったりして、そういうところにキュンとなりつつ『ああ、何でオレ……』と、またドヨドヨと落ち込んでみたりして。

　遠藤は遠藤で、この歌を聞いてイメージするのはカイジでなく「生還おめでとう！」の頃にこっそり下見してたカイジのバイト先にいた『西尾』のイメージ的な浴衣姿だったりして
『あんなに愛想がよくて可愛くて働き者で、カイジが嫌々ズルズル引き摺ってたゴミ袋も軽々両手に２つ持ってゴミ出ししてたもんなぁ……あれでカイジと同じ時間帯で同じ時給だったら、あの女の子、怒った方がいいぞ、絶対！』
とか、職業柄接点のないタイプだけど、健康的で明るくて礼儀正しく見える女の子（他清楚系）には、なにか夢を持ってたりするんじゃないかと（それにしても例えが悪い）。
で、カイジに対して「なんでこんなヤツに……」と、やぱり遠藤も自分で自分が不可解なんだけど、ぐうたらでダメギャンブラーなんだけど、ものすごい低確率で浮上する悪党ヅラと、頻繁な泣き顔と、歓喜の表情に、間違っても自分の好みのタイプとは違うのに、その都度心が波立って落ち着かないと。